LVMで容量を操作する

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LVM

LVMでサーバのディスク領域を動的制御する

HDDやSSDのディスク領域を制御する「パーティション」というものがあります。
しかし、それだけではいろいろ不十分なことがあります。

Linuxにはそれをコマンドで動的に制御できるものがあります。
インストール時にLVMを設定していれば、セキュリティの向上や、パーティションでは手の届かない部分の操作ができます。

前準備

Linuxインストール時に、以下のことを済ませておいてください。

  • LVMの定義
  • 物理ボリュームの作成(PV)
  • ボリュームグループの作成(VG)
  • 論理ボリューム(LV)

コマンドでLVMを操作する

LVMで作成した、論理ボリューム(ロジカルボリューム)などをコマンドで作成していきます。

ロジカルボリュームを作成

sudo lvcreate -L 必要な領域サイズ -n ボリューム名 SSDなどのディスク識別名

sudo lvcreate -L 1G -n mnt ssd_internal

ロジカルボリュームの確認

sudo lvdisplay

ロジカルボリュームのフォーマット

sudo mkfs.xfs 実際の保存を行うフォルダまでのパス

sudo mkfs.xfs /dev/ssd_internal/mnt

ロジカルボリュームとファイルシステムをマウント

特定のディレクトリを、別のディスクに持ってくる(逃がす)。
任意のディレクトリを、別のストレージにする。

sudo mount 実際の保存を行うフォルダまでのパス マウント名

sudo mount /dev/ssd_internal/mnt /mnt

これで /mnt が出来上がる

容量を追加(ロジカルボリュームに追加)

sudo lxextend -L 追加したい容量 実際の保存を行うフォルダまでのパス

sudo lxextend -L +1G /dev/ssd_internal/mnt

これで/mntの容量が1GB増える

容量を追加(ファイルシステムにロジカルボリュームの変更を伝える)

LVMでは夜横領の変更を行ったが、実際OSのファイルシステムはこの変更をまだ知らないので、
以下のコマンドで領域サイズに変更があったことを伝える

sudo xfs_growfs 実際の保存を行うフォルダまでのパス

sudo xfs_growfs /dev/ssd_internal/mnt

不要になった領域をアンマウント

sudo unmount マウント名

sudo unmount /mnt

ロジカルボリュームの削除

sudo lvremove 実際の保存を行うフォルダまでのパス

sudo lvremove /dev/ssd_internal/mnt